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食事支援における円滑な医療機関と教育機関の連携(医教連携)に向けて
”食べる”という行為は生きていくのに必要なエネルギー・栄養を取り込むだけではありません。人にとって“⾷べる”とは、⾷材を認知し、かむことから味わい、美味しさを感じ、美しい所作を学びながら楽しい気持ちを⾷事をする人たちと直接的に共有し、また、⾷材や⾷事を作ってくれた⽅々への感謝といった間接的なコミュニケーションをはかる⾏為であって、“⾷事”は他者との関わりの中で人間らしさ(人間くささ)を感じる場です(遠藤眞美:ヘルスサイエンス・ヘルスケア Volume 15,No.2(2015))。つまり,味わいを楽しむ、家族や友人とのコミュニケーションを楽しむといった、私たちの生活に大きな意味を持っています。
”食べる”機能は本能ではなく、生まれてからの学習によって獲得される機能です。しかし、学習するのが苦手な知的障害や、身体を動かすのが苦手な肢体不自由といった障害児・者では、適切な”食べる”機能の獲得ができないことが少なくありません。また、加齢による筋力の低下や脳血管障害の後遺症、頭頚部の癌が原因で、”食べる”ことに問題が生じることがあります。口から水分や食べ物を取り込んで胃へ送り込む「摂食嚥下」に支障をきたすことを「摂食嚥下障害」と言います。
摂食嚥下障害は窒息や誤嚥性肺炎といった命に直結する問題を引き起こします。また、医学的なリスクだけではなく、食べる楽しみを失うといったQOL(生活の質)にも大きく影響を及ぼします。
摂食嚥下リハビリテーションは、安全に、おいしく、楽しく”食べる”ことの確立を目指します。患者さんやご家族に寄り添った支援を行い、患者さんがその人らしく人生を豊かに過ごすことが、摂食嚥下リハビリテーションの最大の目標です。